君は振り向かない
哲夫と三咲ちゃんが仲良く話してる横で俺はあえて、背を向けていた。
すると、真由ちゃんが背中をツンツンしてきた。
くすぐったくて、思わず真由ちゃんの方を向く。
「くすぐったいよ!」
真由ちゃんがじっーと俺を見ていた。
「やっと、目を合わせてくれた」
真由ちゃんはそう言ってニコッと笑った。
「その笑顔反則!」
あーもう可愛いな!
何だよニコッて!
やっと目を合わせてくれたって……
俺が反らしたの気付いたんだね。