君は振り向かない



別館の、使われていない資材室が鍵が壊れてるのを知っている俺はよくサボっていた。





たまに、女の子も連れ込んだりするけど。





そこで、寝ていると突然扉が開く音がして、目が覚めた。



扉の前に、立っていたのは一回も染めたことないであろう綺麗なストレートの黒髪が印象的な女の子が立っていた。



身長は小さくて、目がぱっちりと大きく、小動物のような雰囲気。



俺がよく遊ぶ女の子たちとはまったく違うタイプ。



この子、まあまあかわいいじゃん。



「こんにちは。君何て名前?」



俺がニコッと微笑むと、女の子は俺をじっと見つめた。



強い眼差しに、思わずドキッとした。



「橘 真由」



見た目とは裏腹な、ちょっとハスキーな声がまたかわいい。



「へぇ。真由ちゃんっていうんだ」



きーめた。



次のターゲットは、君に決めた。




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