君は振り向かない




俺は黒板を思わず殴った。



「くそ……」



「おい頼斗?どーしたんだよ」



哲夫が驚いて、俺の手を止めてくる。




「俺のせいだ……俺のせいで真由ちゃんがっ」



「どーゆことだよ?」



俺は哲夫の手を払いのけ、教室を飛び出し、真由ちゃんのいるクラスへ……。



すると、菜々子が真っ先に俺に気付いた。



すると、ニヤッと笑った。




目は笑っていなかった。



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