君は振り向かない



「真由ちゃんと俺は住む世界が違うんだよ」



俺の言葉に、真由ちゃんはまた涙を流した。



「どーしてそんなこと言うの?同じだよ。頼斗と仲良くしたい」



そう言って、涙をポロポロ流す真由ちゃん。




「そんな顔するのずるい」



真由ちゃんは、友達としてだよね。




俺は、好きなんだよ。



分かっているつもりだが、辛い。



真由ちゃんの涙を指で掬った。



そのまま、俺は真由ちゃんを抱き締めていた。






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