【短】朝霧くんがいつも不機嫌な理由
「で、先輩は、りこ先輩は、俺のことどう思ってるんですか?」
私の気持ちなんて、知ってるくせに聞いてくるとことか、“りこ先輩“って呼ぶところとかズルい。
「朝霧くんが、……好き。
無視されて、バイト中ずっーと考えて泣いちゃうほど」
「えへへ……」と照れ笑いしながら言うと、いつもは「うるさい、」と遮られるのに、今日は口で遮られた。
「っん……」
味わうような長いキスに溺れていく。
「……先輩、あんまり俺を妬かせないで下さいね」