【短】朝霧くんがいつも不機嫌な理由
「えへへー」と笑いながら言うと、眉間にしわを寄せながら「うるさい、」と一言彼は溢した。
「今日、シフト同じだったよね?」
「あー……はい、確か」
シフト、というのは彼と私は同じファミレスで働いているから。
「一緒に頑張ろうね!」
「は?いきなりなんですか?」
「え、……なにって
「あ、てか時間ないんで…俺、行きますね先に」
自分から聞いてきたくせに、スタスタと歩いていく彼の姿を見ながらやっぱり思った。
……好きだなぁ、と。