美女と不細工

「ちょ、ヤベ」


 い、いかん可愛すぎる。


 寒いはずなのに急激に体温が上昇してくる。
 心臓なんかバックンバックンいってるし。


 恋?


 これって恋なの?
 これがいわゆる初恋なの?
 とか思っていたら余計に顔が変になっていってどうしようもなくって……。
 男なら分かってくれるよな俺の気持ち!
 (ごめんね、携帯小説に投稿して…(泣)バイ作者)
 いや、いやらしいとかそういう意味じゃなくって……。
 ホラ、新しいクラスにめっちゃ可愛い娘とかいたら「おおっ」ってなるだろ?
 それだ。
 見れば見るほど俺の意識はどんどんあの娘に吸い寄せられる。
 ふと、その娘がこちらを向いた。


 ドキリ!


 と、俺の胸が高鳴る。
 口から心臓飛び出すかと思った。
 偶然だろう。
 しかし、なぜか真っ直ぐ俺の方を向いていた。
 なんでか?
 さぁ、なんでしょうねぇ。
 反射的にそっぽを向いてしまった。
 もうね。
 顔真っ赤!
 汗がやべぇ!
 そりゃ、これほど可愛い娘見たの初めてだし、そりゃ俺だって男だし。
 いやもう、男ってバカだよなぁ!
 その娘が俺を見たわけでもあるまいし、俺に興味があるわけでもなしに。
 それでももしかしたらって考えずにはいられない。
 そして、後悔することになるのである。
 


 
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