冷たい君と青春中。
そう呼ばれた彼は気怠そうに、電車のドアにもたれかかって腕を組んでいて
そんな姿でさえ、さまになるなあ、なんて
「水野くん!おはよう!」
わたしに気づいたのか少し驚いたような顔をして、また無表情に戻りわたしから視線を外した。
もう、またシカトか…。でも絶対めげない!こうなったら何回でもよんでやる!
「水野くん!ねえねえ!水野くーーん!」
「…ここ電車」
はっ、水野くんが喋った!
「水野くん…、朝から感激です!おはよう」
「本当騒がしい奴」
「水野くんにならなんて言われてもいい!」
「あっそう」
ほんっとにかっこいいなあ水野くん!ずっとこうしてみてたいくらい!
「水野くん、おはよう!!」