冷たい君と青春中。





………はずだった



グイッ



「大和、空気読めよ」


水野くんはそういうと、今度はわたしの頭を自分の胸板におしつけるみたいに


おおきな手のひらでわたしのあたまを引き寄せた


「っえ、水野くん?」


びっくりして水野くんを見上げる


大和くんがいるのに…い、いやいなくてもいつもの水野くんならこんな事しないし、いわない。


だけどいちばん、驚いているのは大和くんみたいで


「えっ、いや!邪魔するつもりじゃなくてっ、てか、透亜…っ?え、なにどういうこと」


さっきの水野くんの行動に目をパチパチさせては、わたしと水野くんをなんどもみる。
< 318 / 462 >

この作品をシェア

pagetop