冷たい君と青春中。
………はずだった
グイッ
「大和、空気読めよ」
水野くんはそういうと、今度はわたしの頭を自分の胸板におしつけるみたいに
おおきな手のひらでわたしのあたまを引き寄せた
「っえ、水野くん?」
びっくりして水野くんを見上げる
大和くんがいるのに…い、いやいなくてもいつもの水野くんならこんな事しないし、いわない。
だけどいちばん、驚いているのは大和くんみたいで
「えっ、いや!邪魔するつもりじゃなくてっ、てか、透亜…っ?え、なにどういうこと」
さっきの水野くんの行動に目をパチパチさせては、わたしと水野くんをなんどもみる。