冷たい君と青春中。
「はっ、はい!なんでしょう!」
水野くんと喋るのははじめてじゃないのに、水野くんから声をかけてもらうのははじめてで、すごくドキドキする。
「これ」
そういった水野くんの手のひらに転がったのはわたしのカバンにつけているはずの…、マスコット。
「えっ、どうして…?」
「朝、落としてった。」
ももももしかして、水野くんが拾ってくれたの?!
「別に、たまたま俺の前に転がってたから」
「なっ、声に出してないのに…っ」
「目がそう言ってる。」