冷たい君と青春中。


だけど…、わたしはすぐに足を止める。



「水野くん…」


だって、水野くんがすごく切なそうな瞳で、すごくすごく苦しそうな表情でなにかをまっすぐ見ていたから。


水野くんの視線の先には、さっき水野くんがおりてきた電車がはしっていくところで。



わたしには意味がわからなくて、


「…どうして……」


そんな呟きは駅のアナウンスによってかき消された


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