冷たい君と青春中。



「と、透亜くん…とよんでもいいですか……?」


そんなわたしの問いかけに、水野くんは一瞬驚いた顔をみせてから


「勝手にしろ」


そういって、靴を履き替えて校門へ向かった。


「っと、透亜くん…!」


はじめて、水野くんいがいの呼び方であなたを引き止めた。


「……早くしろよ」


そういうと、水野くんはわたしの事をチラッとみて、また歩き出した。

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