冷たい君と青春中。
水野くんの方を見上げると、早くしろと言わんばかりにわたしの目の前にマスコットをずいっと持ってくる
「あ、あの…。あり、がとう。」
ドキドキ、どうしたらいいのだろうか。このまま水野くんの手に触れてマスコットを受け取ってもいいのだろうか。
「…チッ」
水野くんに本日二度目の舌打ちをお見舞いされ、余計に慌てふためくわたし。
どうしよう、と困っていると
右手をぐっと引っ張られて、水野くんの手でわたしの手を開かせて、その上にマスコットがちょこんとのった。