冷たい君と青春中。



なんだあいつ。怖いなら出しゃばるなよ


だけどいちご野郎はプルプル震える足をまた、一歩前へ動かした。


……なんなんだよっ、あいつ。



ガッシャーン


俺は、気づいたらそばにあった、空き缶のゴミ箱をけっていた


別に、いちご野郎を助けるためじゃない。俺は昔からイジメが嫌いなだけだ。



「…やめれば」


そう言ってから、メガネを解放させた。


家にかえるのが遅くなったじゃねえか。それに金髪の手が触れた。今日はついてない。


いつもなら…、素通りしていた。めんどくさいのは大嫌いだ。それに、俺は電車が嫌いだ。


さっさと、こんなとこから帰りたい。


そう思っていたはずなのに
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