冷たい君と青春中。


黒板に貼られたあみだくじに、絶対絶対絶対当たらないように。と祈りながら左はじに名前を書く。


35人いるクラスの中の、35分の2の確率だ。


そう当たることはないだろ



だけど俺の祈りは、すぐに砕かれることとなった


「えーっと、まず男子は…、お!水野だな!頼んだぞ水野!はい拍手〜」


うそだろ…、ふざけんなよ川北。


俺の視線に気づいたのか川北は


「まあまあ、水野。頼んだぜ!」


そう宥めてきた。本当にとことんついていない。
< 425 / 462 >

この作品をシェア

pagetop