冷たい君と青春中。


ーーーーー

「……透亜!」


「…麗、どうした?」


中2の冬、俺には始めての彼女ができていた。


すごく、人気者で笑顔がたえない明るい性格の持ち主だった。今思うとそれも、無理をしていたのかもしれない。


「わたし、透亜のことが世界でいちばんすき!」


そう言う彼女は、たしかに笑っていて


だけど俺は気づけなかったんだ、彼女の本当の心の闇に。

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