冷たい君と青春中。


俺がそういうと、麗は長い髪を揺らしながらクスッと笑った。

一歩、また一歩と俺に近付いて来て


それから、すこし背伸びをして麗は俺にキスをしたんだ。


これが、俺のファーストキス。


中学2年のバレンタインの事だった


こっぱずかしくて、むず痒い気持ちになって、顔を離してからえへへ、と笑う麗を直視出来なかったのを覚えている


「ばいばい、透亜…。」


そう言うと、麗はいつものように家に向かって歩いていった。


始めての彼女、始めてのキス、始めて貰う好きな人からのチョコ。



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