冷たい君と青春中。


俺を浮ついた気持ちにさせるには充分な材料だった。


ーーーそのあと、麗がいなくなるとも知らずに。


『ばいばい、透亜…。』


これが俺が聞いた麗の最後の言葉だった。



‘‘麗が…、麗が……っ!線路に飛び込んだの!’’


そんな知らせを聞いたのは家についた少し後だった。

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