冷たい君と青春中。


「よし、ここでいいや。」


いちばん左端にちいさめの文字で宮城、とかく。

りっちゃんはとなりで、当たりませんように、と神社にお参りするみたいに手を叩いてお祈りしていた。


ふふっと、わらいそうになるのをこらえて席へ戻る。


それからしばらくして、くじの結果がでた!と川北くんが教卓にたった。


したくないひとも、したいひとも、みんなドキドキした面持ちで川北くんをみる。

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