Fighting fantasia
だが叩きのめすよりも早く。

「ほざくな」

健二は瞬時にして間合いを詰めてきたエフェスに頭を摑まれ、片手で地面にねじ伏せられた。

顔面を地面にめり込まされ、更には足蹴にされる。

「叩きのめされるのはいつだって弱者の方だ。そして俺が強者で貴様が弱者。わかるか?」

「ぐ、ぐぅううぅぅうう…」

メリメリと、健二の頭は地面にめり込まされていく。

必死に堪えるものの、押し返す事が出来ない。

「このまま脳天を杭打ちのようにしてやるのも悪くないな」

残忍な笑みを浮かべながら、足に力を込めるエフェス。

「ぐ…エフェス…」

健二の体が震える。

それは恐怖ではなく、怒り。

マーズを殺された事と、エフェスの傲慢さに対する怒り。

その怒りが。

「エフェスぅううぅうぅぅうぅっ!」

健二の能力値を瞬間的に高まらせる!

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