Fighting fantasia
一気に上体を持ち上げた健二。

その勢いで、エフェスの足が跳ねのけられる!

「エフェスぅうぅうぅぅぅっ!」

殴りかかる健二。

だがその拳が命中する前に、エフェスの回し蹴りが健二を吹き飛ばした!

「ふぅ…」

らしくもなく、溜息をつくエフェス。

驚いた。

まさか足を押し退けるとは。

それ程のパワーがあるとは、微塵も感じられなかったが。

まぁ窮鼠猫を噛むという奴か。

死にかけの奴ほど、爆発的な力を発揮するというものだ。

そんな事を考えていたエフェスに対し。

「!?」

健二は再び立ち上がり、またも黄金のオーラを噴出させながらエフェスに殴りかかる!

今度は単発の拳ではない。

左右の剛拳の連打、連打!

エフェスの力を以ってすれば捌けない事はなかったが、それでも突如の反撃に面食らう。

死にかけの奴が力を発揮するとはいえ、この変貌ぶりは何だ?

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