Fighting fantasia
ムキになったエフェスの攻撃は、少なくとも手加減していなかった。

本気とは言わないまでも、3億程度の能力値では防ぎ切れない筈だった。

なのにアイツは何故?

「そういえば…」

エフェスは意識を集中する。

「気のせいか…貴様から感じられる能力値が上昇している…?」

「ああ」

健二はゆっくりと歩を進める。

「てめぇみてぇなクソ野郎のお陰で、やっと修行が完成しそうだ…」

髪が更に逆立ち、全身から時折バチバチと稲妻状の火花が散る。

噴出する黄金のオーラは、激しさを増していた。

その激しさに加えて。

「なっ?」

黄金の頭髪が伸びて腰の辺りまで達した。

時折だった火花が、常時体の周りをスパークして飛び交う。

周囲の岩山が破壊されたり、雲の状態が変わるなど、驚異的なエネルギーの増大を示唆する影響が現れる。

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