Fighting fantasia
目に見えて分かる能力値の異常な増大だった。

エフェスが力を発揮しても、ここまでの影響は与えない。

それこそエフェスの全力、最大出力に匹敵するパワーだった。

「マーズやウラヌスが言ってた神化…きっとあれは、本当は神化の前段階に過ぎなかったんだ…」

まるで激しい嵐の暴風圏のようでありながら、健二はいたって穏やかに話す。

「この姿こそが真の神化…エフェス、オメェの言う通り、ウラヌス達が呼んでた神化は、まだ神に達していなかった」

「ならば…」

エフェスは健二を睨む。

「今の貴様が神に達したというのか?」

「試してみろよ」

笑みもせず怒りもせず、健二がニュートラルな感情のまま言う。

その冷静さが逆に腹が立ち。

「猿が!」

エフェスは健二に正面から殴りかかる!

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