Fighting fantasia
「この俺に一瞬でも敗北を感じさせやがって…こんな屈辱は初めてだ」

ギリ、と歯噛みするエフェス。

「貴様は念入りに、能力値11億…この俺様の最大出力で葬り去ってやる!」

エフェスの両手から放たれる光線が、より太くより大きくなった。

どんどん押し返されていく健二の光線。

遂には健二の掌にまで達し、完全に押される形となる。

「ぐ、ぐぐぐぐぐぐ…!」

空中にいた筈の健二は地面にまで追いやられ、両足は捲れ上がる地表にめり込んでいく。

それでも押し返す事が出来ず、上体は大きく仰け反っていた。

千切れ飛ぶ道着、肌さえも光線の高熱で焼け、流れる汗さえも蒸発していく。

「ふはははははははははは!」

エフェスが上空から高笑いした。

「そのまま惑星の核にまでめり込ませてやる!この惑星の消滅と運命を共にするがいい!」

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