Fighting fantasia
仰け反っていた健二の状態が、少しずつ持ち上がっていった。

全身の筋肉の隆起、噴出する黄金のオーラは輝きと量を増していく。

バーナーの炎のような激しい光、スパークする火花。

まるで健二そのものが黄金の炎のようだ。

その炎が。

「だりゃあぁぁあぁぁあぁあぁぁぁぁあぁああっ!」

咆哮と共に、一気にエフェスの光線を押し返した!

11億のパワーを、渾身の力で跳ね返す!

測定器があれば、健二の能力値は12億を指し示していた事だろう。

そしてその高すぎる能力値に測定器の機能不全を起こし、故障していたに違いない。

最早測定不能に達するほどの戦闘能力。

そのパワーを押し返すどころか受け止める事さえできず。

「馬鹿な、この俺が…この俺様がぁぁあぁあぁぁあぁあっ!」

エフェスの体は、大気圏外まで瞬く間に押し流されていく!

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