Fighting fantasia
「はーーーーーーーーーーーーーーっ!」

健二が腰溜めの構えから両掌を突き出して放ったのは、ウラヌスの光球にも匹敵する光線だった。

周囲を明るく照らし出すほどの閃光を放ちながら、真っ直ぐに伸びていく光線。

光線はウラヌスの光球に直撃して地表への落下を押し留める!

空中で押し合う二つの閃光。

「ぐぎぎぎぎ…!」

しばらく高レベルの戦闘から遠ざかっていた健二にとって、この光球を受け止めるのは至難の業だった。

奥歯が砕けそうなほどに食い縛り、足を必死に踏ん張る。

全力を振り絞り、眼前にまで迫った光球を睨み据えて。

「うりゃあぁぁあぁあぁあぁあぁっ!」

健二は光球の落下を完全に停止させる!

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