Fighting fantasia
睨まれても、健二は物怖じしなかった。

「惑星が滅ぼされたのを機に地球に来たけど、地球での修行じゃ限界を感じてた所なんだ。どんなに厳しい稽古を積んでも、自分より強い相手がいないんじゃ、一人での修行はたかが知れてる。やっぱり実戦に勝る修行はないからな」

「なかなか言うじゃないか」

睨んだ表情から一転、ウラヌスはニヤリと笑った。

「こんな平和ボケした星でぬくぬく暮らして、一族の誇りを失くしてしまっていたかと思っていたが、やはり一族の戦闘本能は絶えるものじゃないらしい。いいだろう、貴様も連れていってやる」

「兄さん!」

ウラヌスの勝手な決定に声を上げるマーズ。

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