Fighting fantasia
「よし。決まりだな」

ウラヌスはフワリと浮遊した。

「こっちに俺達の宇宙船を着陸させている。ついて来い」

「待って下さい兄さん」

マーズは尚も健二を説得しようとする。

「もう地球に戻ってこれないかもしれませんよ?」

「確かにこの星は綺麗で住み易い星だけど…」

健二は腰に手を当てる。

「あまりに平和で綺麗すぎて、修行や実戦の時に気を使っちまう。無闇に壊しちまうのは、よくねぇんじゃねぇかと思ってな。だから強くなる為には、寧ろこの惑星にいねぇ方がいい」

「甘ちゃんめ」

健二とマーズの会話を聞いていたウラヌスが、唾棄するように言った。

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