Fighting fantasia
健二達がそんな話をしている間にも、宇宙船は漆黒の宇宙空間を進んでいく。

「目的の惑星ってのは、いつ着くんだ?」

健二が船内の備蓄食料を口一杯まで詰め込みながら言う。

健啖家だ。

「地球程度の科学技術だと、32光年はかかりますけど、この宇宙船なら丸一日ってとこですかね」

容易く言うマーズ。

彼らの所有する宇宙船は、地球の数倍もの進歩を遂げているようだ。

丸一日ならば、健二が腹ごしらえしている間に到着する。

それ程退屈する事もないだろう。

「で、これから行く惑星はどんな所なんだ?」

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