Fighting fantasia
住人達のざわめきは、更に大きくなる。

「兄さんっ」

マーズが小声でウラヌスを窘めた。

「貴様らがモタモタしていたから助け舟を出してやったまでだ。こうすれば話が早く進む」

「しかしもう少し上手ぇ言い方ってもんがあるだろうによ…」

困惑顔の健二に。

「どうせ叩きのめすんだ。試合でも殺し合いでも同じだろう」

ニヤリと笑うウラヌス。

端から喧嘩腰。

彼は自身の能力値を高める為ならば、対戦相手にどう思われようと御構い無しのようだった。

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