Fighting fantasia
「ジュピターって呼び方はやめてくれ。今は澤井 健二って名乗ってんだ」

ユピテルと距離を置いたまま、健二は言う。

その発言を、ユピテルは鼻で笑った。

「名前を変えた所で、貴様が俺の因縁の相手である事は変わりない」

「ユピテル、やめなさい!」

老人がユピテルを制した。

「お前がどのような感情を持っているかは知らないが、過去の恨みを根に持っていては、無用な争いが生まれるだけだ」

「お言葉だが長老」

拳を握り締め、地面を踏みしめ。

「そうやって平穏に拘っているから、我らはこんな辺鄙な惑星に追いやられたままなんだ!」

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