Fighting fantasia

「まだ『無駄』というかぁっ！」

全身からオーラを放出しながら飛翔するユピテル！

高速の突進力を上乗せした拳を叩き付けようとして。

「はぁあぁぁぁぁぁあぁぁっ！」

ユピテルは、健二の全身から立ち昇った炎のようなオーラに吹き飛ばされた！

それを見ていたウラヌスとマーズが目を見張る。

「マーズ、測定器は持っているか？」

「あ、ああ…」

ウラヌスに言われ、マーズは左手首に装着していた小型の能力値測定器を確認する。

「能力値2300万！地球にいた時より健二さんの力が一気に跳ね上がっている！」

「やはりか」

舌打ちするウラヌス。

瞬間的になら、高い能力値を発揮できる。

それが健二が地球での修行の末に身に付けた戦闘方法のようだった。