Fighting fantasia
「僕がエフェスを足止めします」

「何を馬鹿な!」

マーズをウラヌスが叱り飛ばす。

「神化できるからといい気になるなよ!如何に神化したって、エフェスの能力値は1億を遥かに上回っている!神化でも一人で太刀打ちできる相手じゃない!」

「だけど、兄さん達が逃げる時間稼ぎくらいにはなる筈です」

振り向いたマーズの表情は、1億5000万という能力値を持つ戦士とは思えないほど弱々しいものだった。

覚悟しているのだ、己の死を。

「誰かがやらなければ全滅してしまう。犠牲は一人でいい」

「カッコつけやがって!この俺より強くなって己惚れているつもりか!」

マーズの戦闘ジャケットの胸倉を摑むウラヌス。

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