Fighting fantasia
と。

「マーズ」

健二が呼びかけた。

「その神化の状態で、エフェス相手にどのくらいもつ?」

「え…?」

目を丸くするマーズ。

健二の質問の意図が理解できない。

そんなマーズにも分かるように。

「マーズが時間稼ぎしている間に、俺達が神化できるように強くなれば…神化三人がかりなら、少しは勝算も出てくるだろ?」

「貴様も馬鹿かっ?」

ウラヌスは、今度は健二の方に振り向いて怒鳴った。

「そんな短時間にできるほど、神化は簡単な事じゃない!幾多の戦闘を経た者だけが至る境地といわれる、伝説の戦士なんだぞ!」

「そ、そうですよ健二さん」

マーズも健二の言葉には困惑していた。

「僕一人でエフェスに立ち向かったとしても、持ち堪えられる時間はせいぜい一時間以下です。たった一時間で健二さん達が神化するなんて…」

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