Fighting fantasia

神を上回る者

エフェスと空中で対峙するマーズ。

相手は三倍以上もの能力値を持つ相手だ。

まともにやり合ったのでは勝ち目などない。

となると卑怯ではあるが、不意打ちあるのみ！

まだ臨戦態勢にも入っていないエフェス目掛けて、マーズは突然の拳を放ち。

「！？」

いともあっさり見切られ、受け止められた。

「なかなかいい拳だ。当たれば相当痛かっただろうな」

余裕の表情で呟くエフェス。

気配も何も感じさせない不意打ちすら見切られた事に絶望した瞬間。

「がはっっっっっ！」

マーズの腹に、エフェスの膝蹴りがめり込んだ。