Fighting fantasia
「戦闘中にボンヤリ考え事か?」

薄笑みを浮かべながら、エフェスは言う。

「ジュデッカ程度が相手なら、それでも何とか勝てただろうが…あんな小者と俺を一緒くたにするなんて、少し酷いんじゃないか?」

ミシミシと音を立て、マーズの体が地面にめり込んでいく。

能力値1億5000万を誇る神化のマーズが、まるで対抗できていない。

それでも、このままむざむざとやられる訳にはいかない。

せめて少しでも、エフェスにダメージを与えなければ。

両手でエフェスの片足を摑み、渾身の力を込めて押し返していくマーズ。

全力を振り絞って片足を持ち上げた彼は。

「せやあぁぁぁぁっ!」

そのままエフェスの体を上空へと投げ飛ばす!

と思った瞬間。

「!?」

目の前からエフェスの姿が消え。

「ぐはあ!」

瞬く間に背後に瞬間移動し、マーズの背中を蹴りつけていた。

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