Fighting fantasia
「いやあ素晴らしい!実に見事だ!」

エフェスはそんなマーズを称賛した。

「ここまで俺の攻撃を受けて生き延びたのはお前が初めてだ!拍手を送ろう!ここまでやるとは思わなかった!」

「っっ…」

何がここまでやるとは、だ。

地面に這い蹲ったまま、マーズは疲弊した表情で歯噛みした。

何一つ出来ていない。

まだダメージの一つも与えられていないのだ。

そんなマーズに対して、ここまでやるとは、だと?

エフェスは完全にマーズを弄んでいる。

弄び、嬲って、マーズの心を折る気でいる。

そして完全に心をへし折った所で、絶望の内に殺す気でいるのだ。

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