Fighting fantasia
「ウラヌス!」

自身もボロボロの体ながら、ユピテルが叫ぶ。

「そんな無様な姿を見せるんじゃない!お前も戦士なら、最後まで抵抗しろ!」

「無理を言ってやるな」

嘲笑しながら、エフェスはウラヌスを片手でぶら下げる。

「彼は今、自分の力ではどうにもならない絶対的な力の差を目の当たりにしたんだ。努力するとか、修行を積み重ねるとか、そういうレベルでは決して覆る事のない絶望的な差…それを世の中ではこういうんだ。『持って生まれた才能』とな」

「……」

圧倒的な力量差に口を噤むウラヌス。

その腹に。

「ぐはあ!」

エフェスのボディブローが突き刺さる!

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