Fighting fantasia
体の芯にまで到達するような衝撃。

全身の骨が瞬時にして粉砕されたかのような錯覚に陥る。

「お前の弟も、こうやって全身を破壊されながら、最期には兄の目の前で死んでいったんだ」

「……」

激痛に苦悶しながら、エフェスを睨むウラヌス。

「なに、怒る事も悲しむ事もない」

ウラヌスの憤怒の視線を浴びても、エフェスはまるで動じなかった。

「お前も弟と同じ道程を歩んで、死んでいくんだからな」

「く…そ…!」

ギリリと歯噛みするウラヌス。

そんなウラヌスをを片手でぶら下げているエフェスに。

「エフェスゥウゥウゥゥッ!」

ユピテルが飛び掛かり、全身の全エネルギーを込めた破壊光線を指先から放つ!

高い貫通力を誇り、当たればどんなものでも貫き穿つ破壊光線。

それを。

「!?」

エフェスは空いているもう片方の手で弾き飛ばした。

そして。

「邪魔だよお前。お前もウラヌスの弟みたいに死ね」

破壊光線を弾き飛ばしたその手から光線を発射し、ユピテルの胸板を貫通する!

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