不思議能力連続日記(1話読みきり短編)
第一の能力
学校ではなんとか一度もオナラが出ていない。

夜は興奮したから出たみたい。

朝トイレで出たけど、深呼吸して落ち着いたら大丈夫って事に気付いた。

2限が終わった時に一度どうしてもしたくなってあまり使われてない音楽室横のトイレに駆け込んでセーフだった。


「つぼみまた告られたんだって?」


お弁当を食べる手は休めず詩織が言った。

詩織は一番の親友だけど、誰かに想いを伝えられたとか、そういった事を触れ回るのはモラルに反する気がするから、私は毎回誰にも言わない。

しかも断っているから余計に。


なのに毎回詩織の耳に入るのはなぜだろう。


< 11 / 35 >

この作品をシェア

pagetop