不思議能力連続日記(1話読みきり短編)
何気なく見ると、時刻が書かれている辺りに何かべっとりと張り付いている。

あれは!!


「運転手さん、降ります! 私ここで降ります!」


怪訝な顔をする運転手さんに慌てて支払いを済ませて降りる。

間違いない!

「アイツ」だわ!!

バス停に飛び付くと、茶色いそいつが私に気付いてピクンと動いた。


「ああちょうど良かった。助けて下さい」


喋った。
やっぱり!

あのヌメヌメナメクジもどきだわ!



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