不思議能力連続日記(1話読みきり短編)
「ここ家からかなり離れてるよ。人間の足でも20分はかかるし。どうやって来たの?」


キョロキョロ周りに誰もいない事を確認して、ナメクジに話し掛ける。


「猫に追い掛けられて逃げて来たんです。凄く喉が渇いたのでお水を下さい」


ナメクジは息も絶え絶え、苦しそうに言った。

やだ、ナメクジが死んじゃったら私一生このままじゃない!

私は鞄からペンケースを出し、中身は鞄に突っ込んだ。


「入って」


直接触るのは抵抗があったので、ペンケースの口を開けて近付ける。



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