不思議能力連続日記(1話読みきり短編)
「ああすみません、助かります」


ヌメヌメはそろそろとペンケースの中に入ってきた。すぐにファスナーを閉めて鞄にしまい、近くのコンビニまで走った。


『ヌメヌメに一刻も早く元に戻してもらわなきゃ!』


走りながらもお尻が喋る。

もう!
これ本当にイヤー!


コンビニで500mlの水のペットボトルを買い、その裏にある団地の公園に駆け込んだ。

ベンチとすべり台しかないそこには誰もいなかったので、ペンケースを出してファスナーを開けた。

< 17 / 35 >

この作品をシェア

pagetop