不思議能力連続日記(1話読みきり短編)
私はとりあえず台所に戻り、割り箸を持って玄関に向かう。


「玄関だし、つまんで外に出すよ」


私がそう言うと、ママは納得してお風呂に入りに行った。


それにしてもまるで寿司ネタみたいに大きなナメクジ……。


私もヌメヌメ系は得意じゃないけど、塩かけてじわじわ苦しめるなんてドSな事私にはできない。


意を決してお箸で持つと――

お、重い。ずっしり手首にくる。

ハムスターを持ったくらいの重さを感じながら、ドアを開ける。

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