黒髪の君と赤い瞳の私
なんだ、夢か…。
嫌な夢を見た。小さい時の嫌な思い出。
思い出したくないのに夢になっていつも私を精神的に追い詰める。
背中が汗でぐっしょりと濡れている。
時計を見ると午前3時。
朝ご飯を食べるには早すぎる。
私は汗で濡れた下着を着替える為に布団から出た。
窓から入った風が汗の気化熱と共に私の体を冷やしてくれる。
洗面台へ行って顔を洗い、鏡を見ると血に染められたような色の瞳が2つ、浮かんでいる。
長い前髪で目を覆ってからゆっくりと着替えてもう一度布団に入り夢の世界に飛び込んだ。
嫌な夢はもう二度と見ないように願いながら…。