黒髪の君と赤い瞳の私
午前6時、
携帯電話のアラームで目を覚ました。
洗いたての太陽が街を照らす。
朝ごはんを食べたら制服に着替えて髪の毛をセットしたら学校へ向かう。
家を出たばかりは人が少なかったけど
学校に近づくにつれて人が多くなっていく。
嫌だな。
あまり他人とすれ違わないように、
他人の目につかないように同じスピードで歩く。
教室に入ると人がたくさんいる。
誰とも目を合わせないように、
下を向いて自分の席につく。
私に話しかけてくる人はいない。
なぜなら私から避けているから。
人と関わって傷つくのなら、私の目を見て気持ち悪いと思われるのなら、
最初から近づかなければいい。
その結論に辿りついてから私は極力人と関わるのを止めた。