黒髪の君と赤い瞳の私
1日はあっという間に過ぎて放課後になってしまった。
「奥村、掃除終わったら教室で待ってるから。」
「そのことなんだけど、」
できるだけ相手を傷つけないように、
オブラートに包んで…。
「急用ができたから早くに帰r…。」
「大森ー!掃除行くぞ!」
声の大きな男子に私の細い声は消されてしまい私の声は届かずに大森君は背を向けて去ってしまった。
結局私は大森君に学校を案内しなければいけないのか…。
思わずため息が漏れた。