僕が携帯を持たない理由
ボクガ ケータイヲ モタナイリユウ
元カノが亡くなった。
僕が振ったから自殺したって。
別れ話の時も理解してくれてたのに。
ただ彼女は、いつも
本心を隠していた気がした
・・・亡くなって49日。
深夜の着信音。
寝ぼけ眼で携帯をにぎると
「カシャッ」というシャッターの音。
あれ、間違えて撮影ボタン押したか?
見ると、自殺した元カノが枕元に写っていた
投げつけた携帯は
バイブレータの振動と共に
「アーアー」
と唸り声を上げて近づいてきた
動けない。
そして胸元までやってきた。
「なんで私を捨てたー」
地の底から湧いてくるような声。
心臓の上で足踏みをするようなバイブ音。
そして、携帯は真っ二つに折れた。
僕の骨でも折るみたいに。
僕が振ったから自殺したって。
別れ話の時も理解してくれてたのに。
ただ彼女は、いつも
本心を隠していた気がした
・・・亡くなって49日。
深夜の着信音。
寝ぼけ眼で携帯をにぎると
「カシャッ」というシャッターの音。
あれ、間違えて撮影ボタン押したか?
見ると、自殺した元カノが枕元に写っていた
投げつけた携帯は
バイブレータの振動と共に
「アーアー」
と唸り声を上げて近づいてきた
動けない。
そして胸元までやってきた。
「なんで私を捨てたー」
地の底から湧いてくるような声。
心臓の上で足踏みをするようなバイブ音。
そして、携帯は真っ二つに折れた。
僕の骨でも折るみたいに。