どこからか市に
やってくる少女、しの。
彼女の見た目はまさに
市松人形の様に愛らしく。
しかし、全く声を出さぬ彼女に
いつしか市の者達も
不気味がり……。
目に見えるものが
この世の全てなのか
それとも
目に見えぬものも
この世にはあるのかーーー
夢が現か
やがては跡形もなく全てが
消えてしまうのなら
香炉から放たれる
香りが消えぬうち
確かめようではないか
いつかの蜃気楼のような
この世界をーーー
不気味さを感じつつも
作者様特有のその世界観に
ググっと引き込まれてしまいます。
是非、一読を。
お薦めします。