キス×殺人ごっこ

「もしもし、絢香？」
「あれぇ？その声、司くぅんじゃん。
元気ぃ？急にどしたの？」
絢香はすぐに対応した。」
「あのさ、今って冬至 絢香だよな？」
一応チェックを入れておく。
「え？変な事聞くね。そうだよ。誰だと思ったのぉ？」
「いや、なんでもねぇ。」
誤魔化して話題を変える司。
「それより今何処にいる？」
「うーんとぉ、○○町の木戸銭アパート
55室だよ。」
「細かいな。」
「うん。会いに来て。」
「は？」
「声聞いたら会いたくなっちゃった。」
自分勝手な。
「じゃね。」
「おい！まだ行くなんて言ってなっー」
「あっ、あとね。長生きしてね。司は」
途中で電話を切られる。
なにかあったのか？
司の体は勝手に動いていた。
買いたての、黒い中古車に乗り込む。
とにかく、急いでいた。
早く。
早くしないと。